湯沢秋桜ハーフマラソン、今年は雨・・・
2007年 10月 01日
2006年に初めて参加して今年は2度目。去年は初フルマラソンにむけて最後のハーフの大会として出場した。今年は行き先は変わるけどやはりフルマラソン前の最後のハーフマラソン。
去年は新幹線は乗り過ごす、ウエルカムパーティーには間に合わない、朝ご飯3杯食べ過ぎて苦しい・・・と珍道中の遠征だったけど、秋晴れの下の美しい田園風景に難しいコースも楽しく終わった大会だった。この好印象で今年もエントリー。多くの教訓とリベンジテーマを持って、初ハーフ挑戦の一人増えて3人での久しぶりの国内遠征となった。
新幹線は越後湯沢止まりの”たにがわ”でリスク回避。予定通りに移動して、麦酒園で開催されるウエルカムパーティーにも開始前にちゃんと到着。昨年こんなことやってたのか!と驚くような人の数と料理のテーブル。日の暮れる前(4時半)から地ビールで乾杯!山盛り用意された肉を前に興奮して鉄板焼きに群がり、お偉方の挨拶ステージにお尻向けて食べてましたね。食べ物は250人の人数の割にはタップリあって満足感があります。ここで不足して取り合ったりすると嫌なムードですからね・・・。ビールは消費が供給に追いつかず、行列で不満げでしたから。
肉肉肉!と食べて、最後は野菜と去年もお世話になった、美味しいお米のおにぎり。白飯に梅干と白ゴマ、だけで美味しいからやはり米どころは違うね!と。
湯沢町長の挨拶によると今年は大会もパーティーも参加者が増えているそうです。結果的に雨の大会になっちゃいましたけど、今は地元中心な感じだけどマラソンブームで都心からの参加者が増えるかな。
昨年時間切れで味わえなかったパーティーでは夕食いらないくらい飲み食いして、宿にもどってもまだ6時半。お布団でゴロゴロして温泉に入って、翌日の準備しても10時半ごろに消灯。合宿モードでした。
しかしこのタップリ睡眠のおかげで、日ごろのストレスによる不安や2時間立ちっぱなしパーティーでの足のだるさは気にならず、朝の不快指数は低かった。初フルのホノルルでも7時間目標で逆算してベットに入ったお陰で丑三つ時の起床も平気だったんだ。
コンドミニアム泊なので朝も自炊。今年もFさんのお陰で炊き立てご飯と納豆汁。去年はレストランに譲ってもらったタマゴも今年はコンビニで温泉タマゴを仕入れて幸せな朝ご飯は完璧。(3人で4合、各自お変わりして残りはお握り。←コレは次回へのメモ)しかし、朝の天気予報で降水確率70%に不安になる。
会場までは徒歩15分。走る前に参加賞のスタート1時間前をもっと余裕見て到着したが、すでに大勢の人がいて、一気に緊張する。1万人という大きな大会に比べたらアットホームなんだけど、ハーフの距離を走るという事実と、やはり大会という日頃味わえない緊迫感が漂うのは同じ。トイレに並んでてもドキドキ。ゼッケンをつけながら、会場の運動場をウォーミングアップする人たちを見て、さらに緊張は高まる。自分は本番までに体力温存のつもりで走らない・・・。
スタートポイントに並ぶころ、雨の気配。そして号砲を待っていたように雨も降ってくる。雨の大会は初めてじゃないけど、やっぱり心配だよ~と心でつぶやいて、最初の狭い道・砂利道の数キロを転ばないように進む。そのあとすぐにぐんぐんと上り坂が続く最初の難関に突入。
このハーフのコースは高低差250m。去年、あまり深く考えずに着て、タクシーの運転手・麦酒園社長に知らされて驚愕したっけ。一応体験済みだから、初ハーフのひさんにも説明するけど・・・体験しないとわからないだろうな。どうだったかな・・・。
私自身は得意とまでは言えないけど、上り坂は嫌いじゃない。下見(体験)済だからヘアピンカーブも心して向かっていけた。上りきるまであと数キロ、とわかっているのはやはり大きいものなんだね。6kmを過ぎれば今度は急な下りなのだ。苦手だった下り坂が調子よく走れた春の霞ヶ浦10マイルで履いていた靴で臨んだところ、自分の思った以上に走れた。1kmラップも今まで5分台だけど見たことない値がでたりして、雨におびえることなくスピードがでて驚いた。まわりはそれでもガンガン抜いていくからものすごい脚力だと思うけど・・・。
あいにくの雨だけど、斜度も緩んだあたりは稲穂の輝く田園地帯。もうかなり刈り取られてしまってても、残りでしっかり楽しめたからよしとする。
スタート地点にもどってくるとようやく12km。その先は越後湯沢駅を1周するタウンコースへ。
この先も侮れない。緩く下る15km過ぎまではなんとか惰性でも進む。そのあと線路をくぐる16km地点がまた苦しい上り坂が待っている!!雨で冷えた身体と前半調子に乗ってた今年はこっちの坂のほうが苦しかった!!!
高架をくぐって線路に沿って駅前商店街をゆるゆると”上る”。このあたりが辛かった。
しかし。この辛かったあたりから奇跡の挽回ができたのだ。
長い緩い上りが嫌で「長い坂ですね~まだまだですかね~」と近くにいたおじさんに話しかけた私。「上るよ!ちょっとくだるけど、最後までまたのぼるよ!!」と大きな声で答えてくれた。「ひょえ~!」と嘆き声を上げる私。しかし周りの声援に「ありがとうございます~」「がんばります~」と応えることで気持ちを上げていた私はそのあともすぐコレを繰り返していた。そうしたらそのおじさんも「よおおしっ!がんばるぞっ!!」「どうもねっ!どうもねっ!やあっ!(←気合?)」と声を出し始めた。そこからなぜかこのおじさんと抜きつ抜かれつの攻防戦(笑!?)になった。おじさんは笑ってしまいそうな奇声も出すけど、「2時間きるぞ、2時間きるぞ」と自分に言い聞かせて走っている。
それは無理じゃ・・・と、思いつつ残り5km無いから最後の力を絞りきってみようかという考えがよぎる。そうはいっても体がついていかないのよ、というのが今までだったけど、昨夜の肉・タップリ睡眠・しっかり朝ご飯・直前バナナというスタミナフルセットのせいか、バテ感が違う気がした。今回途中で口にしたのはメントス数個のみ。
あとはこのおじさんによる”あやしい和みムード”マジックにはまった。お:「がっつ~がっつ~!」私:「ふぁいとお~!」だとか、私:「あと2km!あと2km!」お:「2時間!2時間!」と、お互いが独り言とも掛け合いとも取れるような声をだしてのデットヒートが続いた。ここにきてキロ6分切れていたりして自分自身走りながらびっくりする。
しかし、最後の1kmでの上りで「だめだ~間にあわない~」とペースダウンして嘆くおじさんを横目に、私は「もうちょっと~もう少し~」と抜き去ってしまった・・・。ごめんなさい、おじさん。でも、ありがとう、おじさん。おかげで私は自己ベストを10分以上更新してゴールできました・・・!記録2時間02分。想像も出来なかったタイムだよ!本当に思い出すとけっこう笑えるんだけど、この悪天候の中、驚きの結果に導いてくれて感謝します。
さすがに自分ではありえない速さだったため、足の甲とか膝とか体験したことのない痛みがすぐに襲った。好記録にも暫く放心していたけど、雨で冷えた身体を温めようとフラフラとトン汁のテントへ向かう。並んでいるとFさんが傘をさして笑顔で登場。さんざん嫌だといってたけど笑顔でトン汁に来たからOKだな。実はトン汁を食べるのもふたりのリベンジのひとつだったので、温かいトン汁は嬉しかった。
降り続く雨。続々とゴールするランナーたち。わたしたちは初ハーフのひさんを待つ。この大会は途中の関門もあり、ゴール制限は3時間。まだ時間はあるけど、どうなったのか心配してたころに見覚えのあるシャツの色が光る。来た!ゴール前に駆け寄って声援を送る。初ハーフにこの難しいコースで雨という悪条件、よくがんばったよ~!!よかった。帰りの新幹線で来春は海外フルも挑戦予定と聞いて、驚き。彼女もマイペースながら着々と目標設定してクリアしている強さを持った人なのであった。でもこういう自分のペースで進んでいけるのがランニングのいいところなんだろうな。
雨に冷えた身体は前日の夜食用に買ったカップ麺が助けてくれた。帰る前に温泉にゆっくりつかれて本当によかった。ここで風邪引いたら負けだ。
よく平坦なコースは記録がでる、って参加者が多いそうだけど、あまりタイムに躍起になっていない私としてはこの湯沢のコースはバラエティに富んだ面白いコースだと思う。沿道の声援も温かい。昨年よりも綺麗なオネエサンの参加が増えた気がするけど、制限のゆるいハーフマラソンが少ないからこれからもっと参加者が増えるかな?
今年は新米1kgとスポーツタオルのほかにスープも一箱。変なロゴのTシャツよりずっと嬉しい参加賞じゃあないですか???
去年は新幹線は乗り過ごす、ウエルカムパーティーには間に合わない、朝ご飯3杯食べ過ぎて苦しい・・・と珍道中の遠征だったけど、秋晴れの下の美しい田園風景に難しいコースも楽しく終わった大会だった。この好印象で今年もエントリー。多くの教訓とリベンジテーマを持って、初ハーフ挑戦の一人増えて3人での久しぶりの国内遠征となった。
新幹線は越後湯沢止まりの”たにがわ”でリスク回避。予定通りに移動して、麦酒園で開催されるウエルカムパーティーにも開始前にちゃんと到着。昨年こんなことやってたのか!と驚くような人の数と料理のテーブル。日の暮れる前(4時半)から地ビールで乾杯!山盛り用意された肉を前に興奮して鉄板焼きに群がり、お偉方の挨拶ステージにお尻向けて食べてましたね。食べ物は250人の人数の割にはタップリあって満足感があります。ここで不足して取り合ったりすると嫌なムードですからね・・・。ビールは消費が供給に追いつかず、行列で不満げでしたから。
肉肉肉!と食べて、最後は野菜と去年もお世話になった、美味しいお米のおにぎり。白飯に梅干と白ゴマ、だけで美味しいからやはり米どころは違うね!と。
湯沢町長の挨拶によると今年は大会もパーティーも参加者が増えているそうです。結果的に雨の大会になっちゃいましたけど、今は地元中心な感じだけどマラソンブームで都心からの参加者が増えるかな。
昨年時間切れで味わえなかったパーティーでは夕食いらないくらい飲み食いして、宿にもどってもまだ6時半。お布団でゴロゴロして温泉に入って、翌日の準備しても10時半ごろに消灯。合宿モードでした。
しかしこのタップリ睡眠のおかげで、日ごろのストレスによる不安や2時間立ちっぱなしパーティーでの足のだるさは気にならず、朝の不快指数は低かった。初フルのホノルルでも7時間目標で逆算してベットに入ったお陰で丑三つ時の起床も平気だったんだ。
コンドミニアム泊なので朝も自炊。今年もFさんのお陰で炊き立てご飯と納豆汁。去年はレストランに譲ってもらったタマゴも今年はコンビニで温泉タマゴを仕入れて幸せな朝ご飯は完璧。(3人で4合、各自お変わりして残りはお握り。←コレは次回へのメモ)しかし、朝の天気予報で降水確率70%に不安になる。
会場までは徒歩15分。走る前に参加賞のスタート1時間前をもっと余裕見て到着したが、すでに大勢の人がいて、一気に緊張する。1万人という大きな大会に比べたらアットホームなんだけど、ハーフの距離を走るという事実と、やはり大会という日頃味わえない緊迫感が漂うのは同じ。トイレに並んでてもドキドキ。ゼッケンをつけながら、会場の運動場をウォーミングアップする人たちを見て、さらに緊張は高まる。自分は本番までに体力温存のつもりで走らない・・・。
スタートポイントに並ぶころ、雨の気配。そして号砲を待っていたように雨も降ってくる。雨の大会は初めてじゃないけど、やっぱり心配だよ~と心でつぶやいて、最初の狭い道・砂利道の数キロを転ばないように進む。そのあとすぐにぐんぐんと上り坂が続く最初の難関に突入。
このハーフのコースは高低差250m。去年、あまり深く考えずに着て、タクシーの運転手・麦酒園社長に知らされて驚愕したっけ。一応体験済みだから、初ハーフのひさんにも説明するけど・・・体験しないとわからないだろうな。どうだったかな・・・。
私自身は得意とまでは言えないけど、上り坂は嫌いじゃない。下見(体験)済だからヘアピンカーブも心して向かっていけた。上りきるまであと数キロ、とわかっているのはやはり大きいものなんだね。6kmを過ぎれば今度は急な下りなのだ。苦手だった下り坂が調子よく走れた春の霞ヶ浦10マイルで履いていた靴で臨んだところ、自分の思った以上に走れた。1kmラップも今まで5分台だけど見たことない値がでたりして、雨におびえることなくスピードがでて驚いた。まわりはそれでもガンガン抜いていくからものすごい脚力だと思うけど・・・。
あいにくの雨だけど、斜度も緩んだあたりは稲穂の輝く田園地帯。もうかなり刈り取られてしまってても、残りでしっかり楽しめたからよしとする。
スタート地点にもどってくるとようやく12km。その先は越後湯沢駅を1周するタウンコースへ。
この先も侮れない。緩く下る15km過ぎまではなんとか惰性でも進む。そのあと線路をくぐる16km地点がまた苦しい上り坂が待っている!!雨で冷えた身体と前半調子に乗ってた今年はこっちの坂のほうが苦しかった!!!
高架をくぐって線路に沿って駅前商店街をゆるゆると”上る”。このあたりが辛かった。
しかし。この辛かったあたりから奇跡の挽回ができたのだ。
長い緩い上りが嫌で「長い坂ですね~まだまだですかね~」と近くにいたおじさんに話しかけた私。「上るよ!ちょっとくだるけど、最後までまたのぼるよ!!」と大きな声で答えてくれた。「ひょえ~!」と嘆き声を上げる私。しかし周りの声援に「ありがとうございます~」「がんばります~」と応えることで気持ちを上げていた私はそのあともすぐコレを繰り返していた。そうしたらそのおじさんも「よおおしっ!がんばるぞっ!!」「どうもねっ!どうもねっ!やあっ!(←気合?)」と声を出し始めた。そこからなぜかこのおじさんと抜きつ抜かれつの攻防戦(笑!?)になった。おじさんは笑ってしまいそうな奇声も出すけど、「2時間きるぞ、2時間きるぞ」と自分に言い聞かせて走っている。
それは無理じゃ・・・と、思いつつ残り5km無いから最後の力を絞りきってみようかという考えがよぎる。そうはいっても体がついていかないのよ、というのが今までだったけど、昨夜の肉・タップリ睡眠・しっかり朝ご飯・直前バナナというスタミナフルセットのせいか、バテ感が違う気がした。今回途中で口にしたのはメントス数個のみ。
あとはこのおじさんによる”あやしい和みムード”マジックにはまった。お:「がっつ~がっつ~!」私:「ふぁいとお~!」だとか、私:「あと2km!あと2km!」お:「2時間!2時間!」と、お互いが独り言とも掛け合いとも取れるような声をだしてのデットヒートが続いた。ここにきてキロ6分切れていたりして自分自身走りながらびっくりする。
しかし、最後の1kmでの上りで「だめだ~間にあわない~」とペースダウンして嘆くおじさんを横目に、私は「もうちょっと~もう少し~」と抜き去ってしまった・・・。ごめんなさい、おじさん。でも、ありがとう、おじさん。おかげで私は自己ベストを10分以上更新してゴールできました・・・!記録2時間02分。想像も出来なかったタイムだよ!本当に思い出すとけっこう笑えるんだけど、この悪天候の中、驚きの結果に導いてくれて感謝します。
さすがに自分ではありえない速さだったため、足の甲とか膝とか体験したことのない痛みがすぐに襲った。好記録にも暫く放心していたけど、雨で冷えた身体を温めようとフラフラとトン汁のテントへ向かう。並んでいるとFさんが傘をさして笑顔で登場。さんざん嫌だといってたけど笑顔でトン汁に来たからOKだな。実はトン汁を食べるのもふたりのリベンジのひとつだったので、温かいトン汁は嬉しかった。
降り続く雨。続々とゴールするランナーたち。わたしたちは初ハーフのひさんを待つ。この大会は途中の関門もあり、ゴール制限は3時間。まだ時間はあるけど、どうなったのか心配してたころに見覚えのあるシャツの色が光る。来た!ゴール前に駆け寄って声援を送る。初ハーフにこの難しいコースで雨という悪条件、よくがんばったよ~!!よかった。帰りの新幹線で来春は海外フルも挑戦予定と聞いて、驚き。彼女もマイペースながら着々と目標設定してクリアしている強さを持った人なのであった。でもこういう自分のペースで進んでいけるのがランニングのいいところなんだろうな。
雨に冷えた身体は前日の夜食用に買ったカップ麺が助けてくれた。帰る前に温泉にゆっくりつかれて本当によかった。ここで風邪引いたら負けだ。
よく平坦なコースは記録がでる、って参加者が多いそうだけど、あまりタイムに躍起になっていない私としてはこの湯沢のコースはバラエティに富んだ面白いコースだと思う。沿道の声援も温かい。昨年よりも綺麗なオネエサンの参加が増えた気がするけど、制限のゆるいハーフマラソンが少ないからこれからもっと参加者が増えるかな?
今年は新米1kgとスポーツタオルのほかにスープも一箱。変なロゴのTシャツよりずっと嬉しい参加賞じゃあないですか???
by imusam928
| 2007-10-01 07:26
| スポーツ