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のんびり続ける備忘録。   今年は節約しながら旅するのだ~


by imusam928
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タンゴ 冬の終わりに@シアターコクーン

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久しぶりに長いお芝居でした・・・。淡々とした展開に、苦しい、という人もいたけど私はキライではありません。
ずっと台詞を聞き取るのに集中しているので、役者の声が通らなかったりすると不快になりますが、狂言回し的な役目の秋山さんが落ち着いてしっかりした方なので安心していられたのかもしれない。初めて舞台の常盤貴子を見ましたが、ベテラン俳優に固めてもらって頑張っていたと思います。夫役の段田さんに悩んでいた出演を後押しされた、という記事を読んだけれど、役者としてやっていくには舞台をやらなくては、と考えての挑戦というのに感心した。テレビや映画と生で魅せる舞台はまったく違うと思うし、蜷川演出に鍛えてもらえる俳優は幸運なのかな。
1年前くらいの『幻に心もそぞろ狂おしのわれらが将門』と堤&段田のコンビと、主役が狂気にだんだん壊されていくというところが似ているけれど、人間模様やひとりひとりの感情表現が丁寧で長時間だけど見ごたえがあった。(ツマラナイ、寝るという声も横から聞こえたけど)。
看板の堤真一は今までみた中ではずっとよかった。激しい台詞やアクションはなくて、人気俳優が引退して空虚な夢物語に入り込んでいく変化をソフトに繊細に表現してた。こういう役もむいているのか。終演後に「幸せ~」「よすぎだよね」というファンのためいきまじりの声から、堤人気もあらためて思い知らされる。
今回の蜷川演出の”花”はいつもの「落し物」ではなく、オープニングとエンディングの100人近い「映画館の観客たち」の迫力だろうか。
by imusam928 | 2006-11-16 23:31