イサム・ノグチ展@東京都現代美術館(MOT)
2005年 11月 21日
近いからいつでも行ける、と思っていたら今週末(~11/27)までだったのであわてて19日(土)に行ってきた。
ちょっとチケット買うのに並んだけど、夕方近くだったのでまずまずの混雑振りで苦ではない。
入り口で彼の代表作の和紙でできた球体の灯り「2mあかり」が出迎える。6月に札幌モエレ沼公園を訪れて以来、のイサム作品鑑賞だったけど、はじめてたくさんの彫刻作品に彼のルーツを見た感じ。あまり抽象的な作品にうまくコメントできないけど、自分で芸術を楽しむときは直感的に好きか嫌いか、そしてそれはそのときの自分の状況でも変化すると考えている。初期の抽象彫刻作品が並ぶ中、好き嫌いの感覚もなくて疲れてる自分?と思っていたけど、「こどものためのワークルーム」を覗いたら、なにかパアァンとはじけてスッキリした。
そこではいくつもの黒の抽象形のモチーフがあり、子供たちは積み木かパズルのように好きに組み合わせて思い思いの造形を楽しんでいた。たぶん頭の固い大人には楽しめないけど、子供たちってこういうことが楽しめちゃうやわらかい脳なんだろう。壁にはたくさんの作品が並んでいて、「打倒イサム」といわんばかり。この抽象形モチーフはは「組み立てて遊ぶワークシート」(¥1,200)として発売されていた。柔らか頭を育てるいい材料なんだろうな。
そうの後、ふしぎと作品を観る目が変わった。これ好き!という直感ももどり楽しく鑑賞できるようになる。習作模型とかデッサンとか彫刻のワークシートとか、完成するまでの芸術家の内部がみえるような興味深い展示があったり、作品のタイトルまでも味わい深いものに思う。
ブロンズだった彫刻が天然石になってから、なにかスケール感がとてつもなく大きくなっているような気がする。ポスターにもなっている「エナジー・ヴォイド」は、実際4m近くの高さで大きい。しかし天然の石でできているせいか、とても力強いパワーを感じた。
中庭にはイサムのデザインする遊具が2つあった。子供だけでなく、大人もちょっとホッとした表情になり、腰掛けたりしている。モエレ沼公園ではこのコーナーを見る時間がなくなってしまったのをいまさら後悔する。もっといろんな遊具が並んでいたはず・・・。
そして最後の部屋では彫刻のスケールを超越する、大地をデザインするというランドスケープデザインの模型が並ぶ。
20代でつくった「プレイマウンテン」は50年を経て札幌に誕生しているというストーリーもスケールが大きい。当時は彼のこの感覚は共感されなかのも理解できる。
そして彼の最後の作品である「モエレ沼公園」の500分の1の模型が鎮座する。6月には何時間もかけて彼の作品の中を動き回ったが、模型を鳥瞰できて感慨深い。80歳を過ぎたイサムが亡くなる前にこのデザインを完成させていた・・・という事実。計り知れないイサムのヒューマンスケール感覚には脱帽するしかない。
模型の公園のいたるところに約2~3mmのピンでぽつぽつと人間が表現されている。6月には自分もその1本だったことを思い出した。いつかまたそのピンの一つになって彼の作品の中にもぐりこみたい!
(ということでリアル「モエレ沼公園」スナップ)
ちょっとチケット買うのに並んだけど、夕方近くだったのでまずまずの混雑振りで苦ではない。
入り口で彼の代表作の和紙でできた球体の灯り「2mあかり」が出迎える。6月に札幌モエレ沼公園を訪れて以来、のイサム作品鑑賞だったけど、はじめてたくさんの彫刻作品に彼のルーツを見た感じ。あまり抽象的な作品にうまくコメントできないけど、自分で芸術を楽しむときは直感的に好きか嫌いか、そしてそれはそのときの自分の状況でも変化すると考えている。初期の抽象彫刻作品が並ぶ中、好き嫌いの感覚もなくて疲れてる自分?と思っていたけど、「こどものためのワークルーム」を覗いたら、なにかパアァンとはじけてスッキリした。
そこではいくつもの黒の抽象形のモチーフがあり、子供たちは積み木かパズルのように好きに組み合わせて思い思いの造形を楽しんでいた。たぶん頭の固い大人には楽しめないけど、子供たちってこういうことが楽しめちゃうやわらかい脳なんだろう。壁にはたくさんの作品が並んでいて、「打倒イサム」といわんばかり。この抽象形モチーフはは「組み立てて遊ぶワークシート」(¥1,200)として発売されていた。柔らか頭を育てるいい材料なんだろうな。
そうの後、ふしぎと作品を観る目が変わった。これ好き!という直感ももどり楽しく鑑賞できるようになる。習作模型とかデッサンとか彫刻のワークシートとか、完成するまでの芸術家の内部がみえるような興味深い展示があったり、作品のタイトルまでも味わい深いものに思う。
ブロンズだった彫刻が天然石になってから、なにかスケール感がとてつもなく大きくなっているような気がする。ポスターにもなっている「エナジー・ヴォイド」は、実際4m近くの高さで大きい。しかし天然の石でできているせいか、とても力強いパワーを感じた。
中庭にはイサムのデザインする遊具が2つあった。子供だけでなく、大人もちょっとホッとした表情になり、腰掛けたりしている。モエレ沼公園ではこのコーナーを見る時間がなくなってしまったのをいまさら後悔する。もっといろんな遊具が並んでいたはず・・・。
そして最後の部屋では彫刻のスケールを超越する、大地をデザインするというランドスケープデザインの模型が並ぶ。
20代でつくった「プレイマウンテン」は50年を経て札幌に誕生しているというストーリーもスケールが大きい。当時は彼のこの感覚は共感されなかのも理解できる。
そして彼の最後の作品である「モエレ沼公園」の500分の1の模型が鎮座する。6月には何時間もかけて彼の作品の中を動き回ったが、模型を鳥瞰できて感慨深い。80歳を過ぎたイサムが亡くなる前にこのデザインを完成させていた・・・という事実。計り知れないイサムのヒューマンスケール感覚には脱帽するしかない。
模型の公園のいたるところに約2~3mmのピンでぽつぽつと人間が表現されている。6月には自分もその1本だったことを思い出した。いつかまたそのピンの一つになって彼の作品の中にもぐりこみたい!
(ということでリアル「モエレ沼公園」スナップ)
by imusam928
| 2005-11-21 00:33
| アート・芸術