のんびり続ける備忘録。   今年は節約しながら旅するのだ~


by imusam928
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<   2010年 03月 ( 2 )   > この月の画像一覧

d0036951_0432688.jpg春の連休最後の日、くしゃみ連発しながらも風も穏やかで青空なのをみて、思い出した。
21_21 DESIGN SIGHTのあるミッドタウン東京の緑地は気持ちよいだろうなとマスクで六本木へ。
さすがにまだ桜はほんのわずかな開花が見つけられる程度。新緑の気配もなくてポカポカ陽気の割には人も少ない。高級住宅に暮らす家族がピクニックに興じているかんじだった。。

展覧会も空いていた。彼らのことは日本ではそれほど知られていないのかな。
クリストとジャンヌ・クロードという名前は知らなくても、作品の写真を見ると「ああ!」という人はたくさんいると思うのだけど。
おかげで休日なのにゆったり鑑賞できてよかった。小さな会場なので、静かにじっくり見て回れた。

d0036951_0543475.jpgわたしにとってこの人たちを強烈に印象付けたのは、2005年のNYセントラルパークの『The Gates』だ。市民にも観光客にも愛される広い公園に、30km以上にわたってオレンジの布がはためくGate=門が並べられた。雪が積もった白い公園にオレンジのコントラスト、そしてごく普通に人が体感するアート作品はイベントとしても記憶に残る。
だが、実はそのスケール感がよくわかっていなかった。今回の展示で、公園内の地図に示されたGateが並ぶオレンジのラインから訪れたことのある公園のサイズを想像し、今さらながらに「すごい!」と実感。

今回の展示は、昨年11月にジャンヌ・クロードが急逝し、数十年来交友のある三宅一生氏がクリスト氏を励まそうと企画提案して、ご本人が快諾して実現したものだそうだ。オレンジのGateの記憶はあったけれど、アーティストであるこの二人についても、私はほとんど知らなかった。

会場では作品制作のドキュメンタリー映画もやっていて、その中にも、時代ごとの二人が登場する。私の行った日は『Running Fence』と『Valley Curtain』が上映された。
d0036951_0533182.jpg『Running Fence』は彼らの作品で私が最初に目にしたものだ。イサムノグチの人気とともに、”ランドスケープデザイン”という言葉を知った頃、どこかで見た大きなアート写真集のでの数ページだったと思う。
どこまでも続く丘に延々と続く布で作られた1本のライン=Fence。正直、「何じゃこりゃ?」という感想だった。
後にセントラルパークの『The Gate』のアーティストと同じと結びついて「なるほど!」と思った。

映画では、空高く鳥瞰した視点からFenceを写す。丘をいくつも超えて遠く遠くずっと先まで、そして海岸に流れ落ちる、およそ40km!!この作品の規模が私が見ていた画集の画像ではまったく理解できていない自分だった。ショックだった。「何じゃこりゃ!!」はやっぱり言っちゃいますけど、場所を提供した牧場主のおじさんみたいに「一晩ここで過ごしてみようかな」というのも同感。

d0036951_113594.jpg『Valley Curtain』はまるで更衣室のカーテンを閉じるように、山あいの谷へオレンジのカーテンをかける。
クリストが企画段階でコラージュを作成する場面から、現地での重機を伴う制作場面が綴られる。クレーンを使い、谷に渡したワイヤーロープを行き来するスタッフ、おかげでどれだけ大きいカーテンなのかよくわかる。コラージュで作成されたイメージ図が、まったくそのまま完成しているのに驚く。

クリストはほかの作品も、まずは写真やリトグラフを使って、実際の景色や建築物を”包む”イメージをドローイングし、布をあてがうコラージュを作る。それでスポンサーなど関係者へプレゼンする。
今回の展示では各作品のドローイングやコラージュ、そして実際の完成品の写真が比較できるのが面白い。本当にどれも最初のイメージがしっかり完結しているので、完成作品がしっかりできるのだろう。
だが、実際には制作にいたらずに終わった作品もあり、そのドローイングも展示されている。パリの凱旋門を包んだら・・・とか、もしこれが実現していたら・・・と想像して面白い。(だが本人たちには制作の意欲が消えてしまったもの、とされている)

会場の入り口に、彼らの作品=プロジェクトの開始から完成までの時間を年表に表してあった。
企画から長いものだと20年を超える年月を要しているというのだ。『The Gates』も1979-2005ですって・・・!!その間にいろいろな問題をクリアし、多くの人たちを説得し、やっと実現する。クリストいわく、そのプロセスこそが楽しみだという。

d0036951_1122058.jpg実はクリストとジャンヌ・クロードは生まれ年も誕生日もまったく同じなんだとか。運命の二人なんですね。
彼らは23歳で結婚してずっとパートナーとして公私をともにしてきて、半世紀を過ぎたところだった。いくつものプロジェクトを抱えているクリスト氏は、彼女との約束だからと進行中のプロジェクトを続行しているそうである。その中でもコロラド州の数十キロ(!)にわたって川の上を布で覆う『Over The River』は、後数年で完成するらしい。
この作品も企画段階のドローイングやコラージュがリアルなので、完成作品を想像するとワクワクする。機会があったらクリストがいうように、遠くからも近くからも眺め、そして川から見上げて楽しんでみたい。現在74歳のクリスト氏のあふれるエネルギーに期待、だ。
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by imusam928 | 2010-03-25 23:36

春の嵐のあとには

昨日はとんでもない強風だった。
ちょっとの地震でも起きない私が、まだ暗い朝方の強風による異様な音で目が覚めたくらいだ。
そして、のんきに再び眠ってその後にベランダの悲惨な状態を見てびっくり。朝ご飯も食べずにどろどろした床を掃いて水をまいてごしごしと力仕事だった。雨はやんで空は青空の中にぐるぐると雲が台風のように渦巻いているのを見て、マラソン大会の荒川河川敷はどうなってるのか心配しながら、お隣に迷惑がかからないようにせっせと掃除して、走ってもいないのに今日は筋肉痛に苦しんでいる。
d0036951_22152371.jpg片付けたベランダで一息。掃除前後の写真を撮ればよかったけど、ドロとどっからきたのか枯葉などがあったけどさっぱりした。
すっかり春の陽気になった連休はベランダの植物の成長著しい。なぜか一年中満開なガーデンシクラメンはあいかわらずだけど、植えっぱなしのムスカリはとっくに満開だけど、フリージアやスズランスイセンの花芽がでてきたし、チューリップもつぼみこそ見えないけどぐんぐん育っている。東京は昨日ソメイヨシノの開花宣言したそうだから、今週から来週で一気に街中が花咲くにぎわいになるだろうなあ。

d0036951_2216914.jpgしかし。生き物たちもいっせいに活動を開始する、春。

”啓蟄”(3月6日)とはよく言ったもので、冬ごもりしていた虫たちも春の暖かさを感じて、外に這い出てくるというのだが、まさに我が家の小さなベランダでもそれが起きているのである。もう春分の日だからとっくに活動激化中か・・・。

1つ目はナメクジ。
芋虫は羽のある成虫が産み落としていくから納得するが、こいつはどこから来るのか謎だ。
ピンクのジュリアンが満開の大鉢に発生して、朝早いうちに覗くと数匹発見する。花や葉っぱの裏からニョロリでゾッとする。専用の薬もあるけれど、一鉢だけなので見つけたら退治する長期戦。葉っぱをちぎってナメクジにのせて直接感触がわからないように割り箸でつまみだす。
殻を背負ったデンデンムシは平気なのがこれまた不思議だけれど、ナメクジは見た目でだめ。姿は見えなくても葉っぱに形跡があるだけで景観を損なうのもむかつく。でも触れない・・・。

d0036951_22213516.jpg2つ目はアブラムシ。
冬の間に楽しんだベビーリーフのいくつかを間引きして植えたら、ベビーより成長して1週間くらいでこんもりとした葉っぱが育ち、サラダだけでなくお弁当の彩りにも活躍している。
若い葉っぱはおいしい。
それを虫たちも当然知っているというのがよくわかる。さっそくレタスの中心にアブラムシが発生しているのを発見した。いつの間に?どこから??まあこいつらはどこからでもやってくる。まったく早業でこれまたむかつくが毎年何かが被害にあう。先週もスプレーマムの新芽すべてにびっしりついていたのを見つけ、その量に対処は無理と泣く泣く刈り取ったけれど、今度はサラダボックスにもか。しかしまだ少なかったので、まず食べる分をしっかり収穫してから、自作の殺虫剤を噴霧して退治。これは水に台所洗剤+サラダ油を少々入れて拡販してスプレーする。台所洗剤はそれだけ毒薬ということでもあるけれど油の幕で虫の呼吸を止めるそうだ。大量の時には効かないけど少しだけならこれでいけるか??

d0036951_22261624.jpgベランダの鉢やプランタですら虫と戦う。
あらためて「無農薬野菜」を作ることがどれだけ困難か、いや無理だとスラ思う。反対に流通している、ぜんぜん虫食いのない野菜もおかしいよナア。そして懲りずにまた新たに種を撒いた。虫の脅威より小さな収穫の喜びのほうが、食い意地の張っている私には大きいわけ。

そんなことを考えながら嵐の去った、青空をみてくしゃみが止まらないのだった。
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by imusam928 | 2010-03-22 22:28 | 風月:つれづれ