のんびり続ける備忘録。   今年は節約しながら旅するのだ~


by imusam928
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カテゴリ:アート・芸術( 23 )

行ったのは4月の中旬、震災から1ヶ月。
天気予報は外れてよく晴れた日曜日の美術班活動デーでした。
久しぶりにのんびりお出かけしました、の一日。

待ち合わせて南青山でランチ。
そのあと青山霊園を通り抜け、残りわずかの桜吹雪に名残を惜しみ、山あり谷ありの地形を味わい、地元住民と近代高層集合住宅との戦いを目の当たりにし、古きと新しきのせめぎあいをあちこちで感じながら、ブラタモリ状態でゆるゆるとあるく。初めて歩く街は面白い。
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そうしたら予想よりも、歩く時間は短く感じてあっという間に目的地の根津美術館へ到着。2009年にリニューアルして、とてもいいと聞いていたのに、やっと来ました
外観は撮影していないけど、突然モダンな黒い建物が交差点に登場、なんか美術館ぽくないかも。
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エントランスへ抜ける回廊も素敵。竹の壁と生垣の竹、玉砂利。猛烈に和が匂う。
竹の縦ストライプのインパクト、ここはまさに隈研吾氏の匂いです。
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館内はシンプル、庭側は前面ガラスで自然光がたっぷり入る設計、とても好きです。
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メインの尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」、初めて鑑賞でした。
突然の震災で、予定された企画展は来春に延期になって残念だけれど、そのせいか来場数も少なくて静かで、私としてはじっくりと作品鑑賞ができてとてもよかった。
近くで筆の繊細さや発色の美しさをじっくり見たり、部屋の奥にたって2つの屏風全体のリズミカルなレイアウトを楽しんだり、ソファに座って静かに対面したりと、好きなように好きなだけ、見ていられるわけです。贅沢でした。
国宝のとなりにあった、秋草図屏風も私の好きな画風の作品。
贅沢に金地に着彩しているけれど、秋の植物はなんとなくかたちや色が控えめだし、素朴で落ち着いた雰囲気になる。萩や鶏頭など日本独特な形が好きなので、それらが描かれているからかも・・・。

絵画以外にも仏像彫刻や宝飾品など館贓品の展示もありました。
どれも静かな空間でマイペースですごせたのは嬉しい。
”紀元前○世紀”という果てしない遠い時代の青銅器が完全形で目の前にあることに地球の歴史を考えさせられたり、江戸時代たったの200年ほど前の日本職人の手仕事による木彫りや漆器の精密で繊細さに圧倒されたりと、興味深い内容。こういうものを見るといつも、日本やアジアの業が少しでも自分のDNAに入っていてほしいと願う。

さて、同じ鑑賞でもここの庭も楽しみにしていたもの。この日はお天気で本当によかった。
美術館の庭園というよりは、・・・小さな森!でした。
平面の庭をイメージしてきていたので、建物から庭へ続く道はどんどん深く谷へ下りていく感じで、あっという間に深い森の中へ・・・。
ハイヒールは止めたほうがいいと言いたくなるほどアップダウンがあります、驚きます。
小鳥のさえずりに囲まれてしまうと、振り返っても美術館の建物も見えない。
途中に古い東屋や御茶屋風の建物、流れる小さな池泉には小さな橋。
雨が降らないと水が流れないので池が綺麗でないと係りの方は話してくださったけれど、風が消える瞬間は水面が鏡のように森を写して、都会の一角にいるとは思えません。実際、地図で見てみるとすべての道を歩いてはいなかったみたい。なんて広い!
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樹齢の古い大きな機があると迫力を感じるとともに、なんだか安心する私。
この大きな銀杏の木は、これからの新緑とあわせて秋の銀杏が拾えることも楽しみのひとつにチェック!(いっぱい昨年の残りが落ちていたので)
あと1週間早く来ていたら、ちょうど桜も見ごろだったはず。お弁当広げたら叱られるかな(笑)。
展示1に吉野龍田図という、満開の桜と茜色の紅葉の対になった屏風が展示されていたけれど、この庭園もちょうどその相対する景色を堪能できる場所なんだと思う。
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d0036951_021723.jpgちょうどやわらかな新芽のイロハモミジがまぶしかった。あまり見たことが無いけれどモミジの”花”を発見。たくさんのモミジは水辺も近いし秋の紅葉が期待できる。穴場?

また、池にはカキツバタがあるとのこと。
係りの方によると今年は少し遅くて、5月の連休明けごろに花が咲くのではと。え、それって・・・?
絵画の花と同じものが、庭で本当に咲いている様子も鑑賞できる!なんて・・・素敵。タイミングあったら、すごい企画展ですよね、と盛り上がる。花のタイミングは気まぐれだけど、5月の新緑の森林浴に来るのもいいかもしれない。
★5/2現在でカキツバタ五分咲だそうです!!行ける人ラッキー!(要確認)
 →根津美術館/庭園

d0036951_031967.jpgこの企画の話をしたのは今年の年明けだったっけ。
ああ、今年も猛スピードで月日が流れてるのを実感するなあ。(このブログも書きかけてあっという間に数週間・・・)
でも次のターゲットはもう決まった。というか、今回の活動予定だった一部が時間切れでスルーになったので、日を改めて再活動ということに。
ヒントはコレ・・・!?
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by imusam928 | 2011-05-02 19:13 | アート・芸術
d0036951_144496.jpg数ヶ月も前から計画されていた美術班活動日。
梅雨の天気も吹き飛ばして、またしても30℃の蒸し暑い夏日。
少々へたれ気味でしたが、充実した半日でした。 

久しぶりの新国立美術館。
緑もあるし、行くとどうしてもカメラを向けてしまう建物です。

一度館内に入ったけど、行列している様子がなかったので、一度出て明るいうちに外観を再確認。
中でもついつい撮影。

d0036951_211148.jpgお天気のよい今日みたいな日は、ガラス越しにのんびり座ってる人たちも気持ちよさそう。
このエリアは無料なので、読書とかしたいかも。
ここにある椅子は名前は忘れたけれど、座り心地がなんともいえず好き。

『オルセー展』は土曜16時前で、入館に行列していなかった。
今日はいけるかな?と思いきや、やはり著名作品のまわりには人の山(涙)。

モネの作品でまず首を伸ばす状態で、A4サイズくらいのスーラの作品なんて全然存在もわからないし、セザンヌもイヤホンガイドがあるような作品には近寄れず。少々暑さ負けしていたので涼みながら仲間たちを探しつつ、班員メインのゴッホ作品は一段と人山が大きくてうんざり。知っている作品なので、上のほうが見えるので想像はできるけど・・・それじゃあ悲しすぎる!
そうやって身体を伸ばしてがんばってみるので疲れてしまって休憩1回目。
すでに作品を見ている仲間に情報をもらって、閉館前1時間がいけるだろうと予想。なのでまずは最後まで一通り見てくることにした。

印象派作品の有名な作家の有名作品に人は群がっているけれど、後半はそこまで人に悩まされることなく鑑賞できたかな。一通り無理な姿勢なくみてまわれたし、ルソーも人は多かったけど大きな作品の全面を確認できる位置にいられたし。
展示の第7章ナビ派、第10章装飾の勝利の部屋の作品は普段あまり気にしない作家がまとまっていて、予想外に興味深いものがあった。セザンヌに影響を受けたというモーリス・ドニのこの時期の作品は、形も色も独特でなんとなく日本の浮世絵っぽくもあり、今回の展示の私の一番の”印象”。

そうやって一通り最後までいって、また戻って休憩。
美術鑑賞も結構疲れるので、貧血防止にすわって水を飲む。

17時20分ごろに「モネ・スーラはガラガラです!」という情報にて活動再開。
18時閉館とあってか入り口近い部屋はほぼ貸切!モネも下がった位置で全体をゆっくり鑑賞できるじゃない。初期のころのしっかり描きこんだ『睡蓮の池』や池に写る様子が美しい『ノルウェー型の船で』はさっき見えなかったので、戻ってよかった。
スーラの『ポーズする女』の些細な点描もじっくり確認できたし、『サーカス』に額縁が描かれてたのもわかったし。(F班長のいう額縁まで点描してた作品は気がつかなかった。)
それでもゴッホコーナーは人気があったけれど、閉館15分前にはさっき生え際くらいしか見えなかった『自画像』の顔面全部みられたし、『星降る夜』は前に後ろにじっくりと鑑賞できた。

日本の展覧会は人に酔って疲れてしまうけど、今日はその点は2時間粘ってよく見られたほうだと思う。
ガラスに覆われたうえに暗い室内で照明をあてられると、少し色彩のイメージが違うように感じるのだが、昨年のパリでもオルセーは駆け抜けてきたので、遠い日本にやってきてくれたと考えたら歓迎しないと。ポイントをまとめて整理して解説付きで展示されるのはありがたいと思うべきなのかも?
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今回の展示作品がすべて載っているというクリアファイル(¥500)は反省会でも大活躍。ちゃんと内側に作品一覧もあるので目録代わりにもGood!

d0036951_1591969.jpg反省会は館内のレストランにてディナーとともに。
星降る夜と同じ色彩の空の変化を堪能しながら、ゴッホ礼賛の感動が秋のゴッホ展の企画にもう連動。同じく堪能した料理はコチラ
フランス料理を食べながら・・・ゴッホ~オランダ、そう今夜はワールドカップサッカー日本vsオランダ!
東京タワーもサムライブルーだよ。

ということで21時前にミッドタウン周辺でパブリックビューイングを探すことに。一度あやしい客引きに捕まってしまったことで、スタバでのプライベートビューイングに変更。

0-0で前半を善戦していることに興奮しながらワンセグ画面で手に汗握る。
第1戦で勝ってから手のひら返したように沸き返る私たち日本人も適当だけど、優勝候補のフランスやスペインが負けたりする現実もあわせると「も、もしや!?」と考えてしまうんだよね。
d0036951_1594739.jpgしかし後半開始10分もしないでオランダのゴール。ああー、とスタバ店内にも溜息が・・・。
その後、おされ気味ながらもなんとか1点で押さえたのは、悲惨な前評から考えたら上出来なんだろうなあ。欲を言えばドローで勝ち点1をとりたかったけどね!!
ん?
帰りの大江戸線~自宅近くまでブルーのユニフォームのサポーターとともに過ごしたせいで、応援熱再発?デンマーク戦は夜中なんだなあ・・・。
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by imusam928 | 2010-06-20 00:43 | アート・芸術
新年早々、元旦に美術館へ。
箱根にはたくさん美術館があるけれど、そういうことに興味がない人には、どうでもいいこと。でも彫刻の森美術館は、登山電車やバスでちらりとのぞけるので、絵画を見るのとちがって気にはなるらしい。ということで、どういうところなの?という感じで行くことになった。
私も、もう10年以上行ってないので、新しい展示になってるかなと思った。
d0036951_0422066.jpgそして、ポスターやパンフレットで見て気になっていた2009年5月にオープンした「ネットの森」を実際に見たかった。
現物はPicasso館の手前にあった。
寄木で作った枕木を組み立てたドーム型の建物。
d0036951_0432829.jpgその中に、カラフルな巨大ハンモックのようなものが吊るされていた。

そのネット状のものは何重にかなっていて、ところどころドロップのように滴型にぶら下がる。
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よく見るとネットのところどころには、人が入れるくらいの穴があって、そこから重なる巨大ハンモックの内側へ入っていける。内側では大きなトランポリンのように遊べるようだ。

”ようだ”!?そう、”のだ”じゃない。
じつは、ここはキッズのための体験コーナー。私はポスターでみた様子で人が体験できるというものと頭にいれていたので、当然自分も中に入れるものだと疑わなかったのだ。
小学生までしか使っちゃだめなんだと~。ショックだった。
もうあたりは薄暗いし人は少ないし、知らない振りする?いや、かなりいい大人だから、我慢。
d0036951_0462052.jpgだいたい、この手のもので年齢で制限するのはおかしい。体重は私よりある小学生もいるはず!
ジェットコースターのように身長・体重でクリアするとか、総重量を計算するのに、利用人数をカウントするとかすればいいのじゃないか。と、大人気ない落ち込みで、じいちゃんとはしゃぐ孫の様子を恨めしげに見て撮影させてもらい我慢することに。(許可なく撮りましたが・・・)
d0036951_0465751.jpgシンフォニー彫刻」も新しい。
遠めにはピザの斜塔(見たことないけど)。

内側は空洞で、上まで螺旋階段を上っていけるようになっていて、展望できる(登らなかったけど)。
d0036951_0484892.jpg夕暮れ時でも十分カラフルだったけれど、晴れた日はステンドグラスのような輝きがもっとあざやかになってきれいだろう。
遠めにはステンドグラス製と思っていたが、色ガラスをタイルのように貼り付けてあるものだった。

Picasso館の脇、このシンフォニーの間には足湯コーナーもできていた。時間がなくて利用しなかったけど、1日コースで考えてきたら是非とも一息つきたいところだ。

d0036951_0584247.jpg屋外展示されている彫刻・オブジェのなかにも、見覚えのあるものだけでなく、新しいものもたくさんあった。

これ、何かのCMでテレビでながれてたよねえ・・・。
d0036951_101856.jpgこれは、パリでも街中でみかけました。
緑の髪の毛はなかったけど。

d0036951_1123298.jpg大きな目玉焼き!
3つあったけど、3つを撮影できるポイントを見つけたかった。

芸術鑑賞も興味がない人は「何これ?」「よくわからない・・・」ってつまらなくなる。
「変なの」とか「面白い」とか「好きか嫌いか」でいいんだよと言うけど、簡単にはわからないか。

自分もたとえば同じ作品でも、自分の年齢や鑑賞するそのときの気持ちで感想は変わるから、不思議。
またじっくり見て、緑と風を感じて歩きたい。


d0036951_105621.jpg元旦にアート!とは言うものの、閉館は17時というのを知らずに来て、正味1時間半ほどしかいなかったので、それが残念。

山も白く凍る寒い日、午後に日が傾くと骨まで冷える薄暗い山合いにある美術館で屋外の展示を楽しむ季節・時間ではなかったかな。
屋外ギャラリーはじっくり鑑賞できてないし、屋内ギャラリーは特別展示以外まったく見ないままだし、ここを目的に箱根に行くくらいの計画じゃないとダメだった。レストランやカフェも新しくなってるし、ミュージアムショップも見たいし・・・。

いつか新緑まぶしい季節がいいかな、泡付のランチバックを手に1日のんびりしたい!(コレ気になるランチバック@Gallery Cafe ↓ バターは写真の様子からしてエシレですよ♪)
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by imusam928 | 2010-01-14 00:23 | アート・芸術
シルバーウィーク前に行って、書きかけていたもの、思い出してアップ。
芸術の秋もスタートしなくちゃだな。
*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  
『鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人』を観てきた。
東京オペラシティアートギャラリーに行くのも初めてだったけれど、なかなかいいギャラリーだった。
私は、鴻池作品は何かコレクションの一部としてぽつぽつと見たことはあるけれど、個人展覧会としてまとまってみるのは初めてなので楽しみだった。正直、とても見応えのある内容だった!この手の現代アートは好き嫌いも分かれるだろうし、私も1点ごとの作品で見て、好きかどうかというと難しい。展示されたものもまた別の場所では印象が変わると思うし。でも、トータルの展示方法として、今回はひとつの作品のようにまとまっていた。細部まで作家の考えが行き届いた、入口から出口までの空間を含めた作品、という感じ。
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入口でチケットを見せて、振り返る。襖の奥に高い天井から吊るされた、まっ白い蚊帳の中に浮かぶ羽のついたまっ白い球体。その中へ進み入る。
視点を下に落とすと「みみお」の物語の鉛筆画が螺旋に展示。
インパクトのある襖絵とは反対に、筆圧のしっかりした鉛筆画は精密で外国の絵本の世界のよう。
春夏秋冬を象徴する一枚が自然の表現が素敵だった。もらって軽い色で着彩したくなる。

そんな鉛筆画をアニメ化した「みみお」のDVDの作品は、線は荒いけど勢いがある。
そしてどこか懐かしい感じがしたのは、80'sのA-HaのTake On MeのMVTRを思い出すからかな・・・なんて。(古い)

その後、押入れの下に体をかがめて入るような姿勢で次に進むと、真っ赤な部屋で4方に大きな作品。結果的に4作品シリーズになったとあったけれど、最初に手がけたのがChapter4だとか。どれも鴻池さんのモチーフともいえる、狼・ナイフ・(昆虫の)羽。近くで見ると細いタッチだが、作品は幅2m以上と大きい。4方から囲まれた深紅の部屋の真ん中に、椅子と甘い芳香を放つ白いカサブランカ。私はChapter1を右、4を左でその間にカサブランカを挟んだ角度から見るのが気に入った。香りとともに。↓この2つ。
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この部屋のように、今回の展示は訪れる側の私たちは視覚と触覚(実際に触れることはできないが)、聴覚と嗅覚をも刺激されながら、全身を使って、思考回路を全開で体感する。自分で何かと頭の中で交信するような、非日常へ逃避する。全体展示として地球の地表から核へ向かって進む構成で、標識に誘われながら少しずつ展示空間とともに自分の空想の世界に入り込んでいくようなイメージ。

More(ネタばれかな)
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by imusam928 | 2009-10-01 23:49 | アート・芸術
ぶらりパリ渡航日記も空白のまま、美術展へ。
パリでも少しだけ美術館へ行ったけれど、なんとなくこのところ芸術鑑賞づいてるというか、そういう気分なのか、続くものです。でも、もともとゴーギャン展へは行きたかった。実は5月頃に名古屋ボストン美術館で開催していたので、小旅行をかねて計画していたのを失敗。竹橋も近いからそのうち、と思うと夏も終わるので、忘れないうちに・・・です。
突然、久しぶりの美術班活動だったけど、短い時間でも鑑賞後にそれぞれの感じ方を話せるのは面白い。
d0036951_104238.jpg天気も不安定な日曜の午前だけど、思ったよりも混んでいて驚いた。ゴーギャンってそんなに人気があると思っていなかったので。夏らしいから?夏休みだから!?
最初の油絵の部屋では首長くして見ないとダメだったけど、何故かみんな行列を作って横に流れる。その波に入るのが嫌で、私は首を長くする。気に入った絵はじっくり見たいと思うけど、そうでもないと思ったら先へ行けばいいのに、お行儀良く進むのを待っている感じが嫌なのだね。私は行ったりきたりすることもあるので列に割り込みもできないから首を伸ばす・・・。大きな展示会の週末は混むのは仕方ないと思うようになった。

画家の人生をたどった展示で、初期の頃はわりとさっぱりとして、ゴッホと暮らしていたころは印象派らしいタッチだったのが、タヒチへ渡ってからのスタイルと対比できて面白かった。それでも、解説されていたようにモチーフになっているものは生涯変わらない。人間の根底にあるものはそう簡単に変化しないということなんだろうな、と自分も今までとこれから先のことをふとどうなるのかと思ってしまう。(実際には考えないけど)
それは、今回の展示の目玉である『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』そのものじゃないか!?実際の絵画の前に、映像でそれぞれの部位の解釈を説明され、絵画の脇にも大きなパネルで図解されている。実際に死ぬ数年前に手がけたもので、複雑な精神状況や哲学・死生観みたいなものは現代では想像するしかない。しかしこの展示のように、初期のころの作品から追って見て行くと、「なるほどね」と思ってしまう単純脳である。
でも、この『我々は~』は、想像していたよりもずっと大きかった。横は4m近くある。こんな大きな油絵をどんなところで描いていたのだろう。ゴーギャンのイメージというと赤や黄色の暖色系とそれにメリハリをつける青や黒のラインを使っているが、この作品は青・緑がメインで少し暗い印象だ。だけどもともと私は、大きな画面に向かって絵筆をとることができる画家のエネルギーを感じるようで、この作品にもボストンまで行かずしてパワーを得られて嬉しい。(広い展示室なのに、ロープで列を作り、「前の列の方は歩みを止めず進んでください~」の連呼がちょっと興醒めだったけど。しかたないか。)
版画作品の自分で摺ったものと、後年に2度製作されたものを比較しているのが興味深かった。摺り手の意図というか技術によりずいぶん作品の印象派変わってしまうのがわかる。色を使う使わないのはわかりやすいが濃淡の力でも違う。最近テレビ番組で浮世絵の版木が見つかって、再製版していた。すると今まで見ていた刷り上った作品では気が付かないことがいくつも発見されたといってたが、時代とともに新たな発見もあるように思う。
鑑賞後は、国立近代美術館にきたら行っとく?というレストラン「クイーンアリス アクア」でランチ。
イベント特別メニューがあり、タヒチ風ハンバーガーとジンジャースープのセット¥1,200をオーダー。んーハンバーグじゃなくてハムのような肉とベーコンと目玉焼き。タヒチ風!?スープも生姜の香りのおすましというところ?同じく~風のリゾットを頼んだ皆さんも、微妙な感想。まあ、こんな感じ?なんか以前のイメージと変わったかな・・・。
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大雨だったのもやんだ。今度はひどく蒸し暑い。まあ、南国気分といえばそうかな(プラス思考・笑)と、エンジュの花が散る歩道を歩いていて思い出し、帰り道をUターン。出かける前に考えていた散歩コースを決行。
つづく・・・。
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by imusam928 | 2009-08-02 23:48 | アート・芸術

雨の日は美術館へ。

まだ数ヶ月ある、と思っているとあっという間に期日が迫る。(それでよく映画は見そびれる)
気にしながらも週末の予定がなかなか合わずいけなかった美術展、週末に立て続けに3つまわった。雨で足元は悪いかもしれないが、入ってしまえば天気なんて関係ない。雨の日の美術館は案外いいぞ。

d0036951_0595261.jpg・日本の美術館名品展/東京都美術館@上野
最近は各地の美術館・博物館も町おこしのような何か企画を作ったりして、人気が出ると全国から人が集まることもある。私も美術館巡りをかねた旅行も行ったことがあるし、そんな特集雑誌もつい購入してしまう。
この展覧会は、日本各地の美術館が所有する名作を選び、一堂に集めたもの。
行ってみるとビックリする人気名画があるわけではないが、こんなのも日本の美術館所蔵なのね!というものはあった。しかし、作品以外に作品に添えられた所有者のコメントが興味深かった。
ルノアールやモネ、ピカソなど著名な画家の作品には、これはうちの人気のひとつなの、だとか、国内外の貸し出し依頼が多いんですよ、という鼻息の荒い自慢気な様子が伺えるのが面白い。ほかにも、さりげなく高額だったとか、ある作家の作品を2000点持ってるとか。スゴイ希少価値あるものだとか、または今年はこんな展覧会があるから来てねの勧誘あり。作品のコメントではなく、まさに所有者からのメッセージだったのだ。

諸国漫遊というのは大げさだけど、どこの県の美術館からきたか、その地方の背景を想像しながら、自分のアートを巡る旅プランなど妄想したり。そんな展覧会だった。

d0036951_102016.jpg・ネオテニー・ジャパン~高橋コレクション/上野の森美術館
現代アートというくくりでは大きすぎるかな。まさに日本の最新のアート界に存在している、若手アーティストの作品を収集する、高橋氏のコレクションの一部の展覧会。
私は精神科医でありコレクターである高橋氏のことは知らなかったのですが、ここにラインナップされるアーティストはここ数年であちこちで目に入り記憶に残るものがあるはず。作家の名前を知らなくても「見たことある!」という人も多いはず。
村上隆氏や奈良美智氏のように世界的に人気が高騰した人もいるが、20代のフレッシュ世代も。
中でも私が以前から気になって本物が見たいと思っていたアーティストが二人。

一人は池田学氏。
今は終わってしまった番組『たけしの誰でもピカソ』で、確かこれから世界に羽ばたく若手アーティスト特集だったかな。そこに紹介された。
アトリエで一日中ペンを握って机に向かってるという姿勢が印象的だった。紙にペンとインクで直にカリカリと描き進める、ひたすら。1つの作品に1年近くもかかるとか。毎日毎日、机にに向かう。
それが、ペンタッチは繊細で、細かい部分だと1日描いても10cm四方くらいしか描けないこともあるとか。
驚くのはこれ、一切下書きはなし。プランは頭の中、というのに愕然とした。
構想の下絵とか、テーマ、とかまずは何でもプランを書き出す私には想像できない。
でも実際に、「オイラもこの世界に入りたい」みたいなことを言い出すたけしにたいし、目の前でカリカリとコマネチ姿の人物を描き足して見せていたのだ。(いいなあ。その作品完成したら、たけしを探せ!ですよ)

とはいえ、ペン画です。実際は修正箇所とかあるのではないか。印刷物は綺麗だけど、実物の作品はそれなりにリアルな肉筆や画材や土台の質感の違いもわかるはず。
そんな嫌味な視点もふくめ、ゼヒ本物を見てみたいと思っていた。

実際に、見ました。1辺が2m近い大作の『興亡史』。巨大な城が膨張し成長しているような崩れていくような躍動する構図。実物の迫力に圧倒されました。
それでも近づいて、可能な限り目を凝らしてみると、テレビの無効でカリカリ描いていたあのペンのタッチが見える。テレビでは黒だけだったが、これはカラーインク使用。
・・・結局、書き直し発見できず。(バカ!)
約10cm四方にびっしりみっちりと、たくさんの物語が展開されている。
シリアスな戦いの場面もあるけど、多くは不思議でちょっと愉快な一幕。滝のように水が流れ、線路で場面がつながり、鳥たちが飛び・・・。すごい、この人。頭の中どうなっているんでしょう。
ふと、小さいころに安野光雅の絵本にかじりついて物語を想像(妄想)していた自分を思い出した。
カタログは妄想アイテムとしてソファのすぐ届くところに置いておこう。
私は下絵とかデッサンとか、リアルな線から生の作家のイメージができるものも好きなので、変な意味で残念ですが、これからも注目。腱鞘炎悪化しないように気をつけて、新たな作品創造に忠魂してほしいものです。
(山口晃氏の作品は、完成した版と並べて下図が展示されていたのが嬉しかった。色の指定や足される人物たちのシチュエーションとかのメモなど、まるで解説!面白い!)

余談だけど・・・。『誰ピカ』って、美術工芸から音楽も演劇も幅広く”アート”を取り上げていた番組だったなあ。終わってしまったのは残念。今思うととても、貴重な映像がたっぷり・・・。

もう一人は西尾康之氏。
数年前の衝撃、巨大なセイラさん(ガンダム)の像を作った人。(西尾康之 セイラ、で画像検索!)
なんだ、この人!?と強烈なインパクトで、名前は最近知ったのですが。
この展覧会では、小さなクリアボックス、グラマーなワンダーウーマンがゴジラのごとくビルなどを派手に叩き潰している決め技?種みたいなシリーズ、でもそれが食玩のように10cmもないサイズ。しかもテラコッタ(レンガ素材)で作られているやつ、がとても気に入りました。この会の作品集買ったのに、展示作品すべては記載されていなくて作品名忘れた・・・。バカでっかいセイラさん、手のひらにのる強い女たち。変なの、おかしい、この人。でも好き。

現代アートは難しいわからないという人がいるけど、私は自分が好きか好きじゃないか、の直感で楽しむことにしている。不気味!キモイ~!でも好き。でいいのだ。同じ不気味でも、かもし出す雰囲気や感覚的にどうもうけつけないとか、まったく気にならない(興味ない)とか思うものもあるが、そんなの人それぞれですから。
それでも、ちゃんと自分のスタイルを崩さずに制作活動ができるアーチストは、なぜか次第に認めてしまうものなのです。(基本的にはアーチスト活動が継続できているパワーにやられる)

d0036951_1154100.jpg・マティスの時代/ブリジストン美術館@八重洲(注:写真のポスターはここのものではありませんがマティスということで。)
雨だし、ここは空いているだろ、と思ったらたくさんの人がいました。
ここには印象派の作品が常設されているから人気があるのでしょうね。
テーマに沿った展示も有名な画家の作品はあっても、地味と言えば地味・・・。
とはいっても、○○を見るのに行列に何時間なんていう世界とはちがい、静かに自分のペースでじっくりと作品に向き合える時間と空間があり、芸術鑑賞という私にとってのリラクゼーションという意味では、3つの中で一番叶ったかもしれない。
マティスも生涯制作活動を続け、長生きしたこともあわせて作品数は多い。ピカソやモネもそうだけど、老いても意欲的に作品に取り組んだパワーに圧倒される、エネルギッシュなところも好きな画家の一人。デフォルメされてシンプルな配色で描かれたものも、実は何枚も下絵があり習作を重ね、洗練された構図が完成しているというのを知ってから、そういう目でチェックします。大きなマティス作品に対面したくなってしまった。

ここ、常設展示には現代作家の隣の部屋に、エジプトの遺跡やギリシャ彫刻の類で”紀元前500年”とかいうものが並んでる・・・シュールだなあ。でもアットホームでいいい。今度はカフェも利用してみたい。

以上、雨でもアートパワー充電OK!!の週末でした。夏にはゴーギャンが楽しみ。
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by imusam928 | 2009-06-30 23:08 | アート・芸術

アートの刺激

雨が小降りになった日曜日、久しぶりに美術館へ。
週末ぼちぼち予定を入れていたら、あっという間に日が過ぎて、開催期限がこの日までだったのに気づいて立ち上がったわけですが。
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現代美術館は雨のためか、人も少ない。よかった。
この日までの企画展『池田亮司  +/− [the infinite between 0 and 1]』は、人が多いとまた違ったものになっていたかもしれない。その空間にギャラリーがキュウキュウにいるかいないかは差は大きい。
d0036951_1201763.jpg映像とサウンド(というか電子音)を体感すると言う意味では初めての感覚。コンピュータのゼロと1の世界を表現するとこんなことになるのかな、と思うような視覚と音。日々、コンピュータということから逃れられない生活をしていると麻痺するような、気持ち悪いのと心地よいのすれすれ。いや、正直いってちょっとその中にいるのは辛い、と感じながらも、じっとしているとなんとなく居心地良くなっていくような・・・危ない気持ちだった。中には床に座って長いこといる人たちもちらほら。気持ちいいんでしょうね、電子音。
でもB1展示の四方すべて真っ白な部屋に、靴を脱いで入り込んだときは、直島の地中美術館で味わったような不思議な浮遊感を思い出した。タレルの「オープン・フィールド」だっけ。でも、あそこの作品たちは私にはどれも”居心地良い”ものだったので、そこが違う。ああ、直島に行きたくなった。

あれ、これだけ?という感じの企画展でしたが、新たな世界を知るという意味では面白かった。
MOTがガラーンとして、3階吹き抜けの広い空間が、とても新鮮。
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具体的な作品群としては無料展示の『東京ワンダーウォール公募2009入賞作品展』がリアルに面白かった。東京都主催の文化政策のひとつらしいんだけど、新進芸術家の作品発表の場として都庁の壁を飾ったものらしい。間口は広い分、作品のバラエティさはとてつもなく、入賞作品とはいえジャンルもレベルもさまざま。ただし、芸術家の”タマゴ”のエネルギーがみなぎる作品の力は見ていて楽しい。「なんじゃこりゃ!?」「ふざけんな~!」と心でボヤキながら、アートと取り組むパワーをこっちも感じてしまう。というか、自分も何かできるんじゃないか!?これはどうやって描いているかとか、どういうこと考えながら大画面に向かったんだろうとか。
たくさんの作品群に圧倒され、だんだん見てる側からタマゴ側へ転身したくなっちゃう。私も応募する!なんてね。でも、そういう想像力&創造力って大事かも。と刺激を受けてしまった1日。しばらく美術班活動してなかったし、その分リフレッシュした。
おかげで常設展も見てこようと思って忘れた~!新しくできたカフェによるのも次の課題!
来週も美術館へGO!(の予定)
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by imusam928 | 2009-06-22 23:42 | アート・芸術
d0036951_14322250.jpg 先週ですが、曇りの朝を待って昼過ぎに晴れたので行ってきました。ティファニーのジュエリーといえば、たて爪のダイアモンド!?と思っていたけど、はじめて一人で行ったNYのメトロポリタン美術館のステンドグラスを見てから興味がありました。が、現実的にお店に行くような縁もなく・・・。でも、この展覧会ではそんなティファニーの創立からの歴史を実際の美しい宝飾品を実際に見ながら知ることができて、ひととき贅沢な気分になりました。
 NYの5番街にあるのは有名だけど、当時はユニオンスクエアに工房があったり、パリを拠点にヨーロッパから国際的な人気を高めたり、実はカラフルな石をたくさん使っていたり・・・と、それぞれの時代の背景とともに、そのときのデザイナーや流行がわかるようにカテゴライズされた展示は、こじんまりとしていても充実していました。なにより、豪華なジュエリーが目の前にあるというだけで、私もふくめて女性陣はガラスケースに顔寄せギリギリまで迫って凝視していました(笑)。
 1837年に創立されてから20世紀前半ごろまでの、細かいデザインや絵画のような色合いの宝石・貴石を使った作品はまさに職人たちの手仕事が活きているすばらしいものだったなあ。あのMETのステンドグラスを思わせるような水彩画のような色合いの石を使ったものが素敵だった。デマントイドという緑のガーネットや、ネフライト。シンハライト、クンツァィトという薄い色のはじめて聞く石の名前もたくさんあった。「誕生石が地味なアクセサリーばかりなんだよね」という友人に見せたくなるような、モダンなアメジストのジュエリーもたくさんあった。カボションカットでスタイルも輝きも穏やかで、バリの銀細工を思い出すような繊細な加工のものなどは、レプリカでショップに並べてほしい・・・!日本の影響を受けたという装身具でも、何故にカエルがトンボを食らう絵柄を!?と思うものがあったけど、レプリカあったら欲しいです。私、トンボやクモって形は本当にスバラシイ、と思っていて、小さいころ友達に気味悪がられたのを思い出したけどティファニーに共感してもらえた感じかな。木の葉や花の実際の形をリアルに表現したものも好き。
d0036951_14331227.jpgだから”ティファニーダイアモンド”は、それに乗っかっているトリ部分がキュート!いや、だけどあの大きいダイアモンドに乗ってるからキュートなのか?ホントにレプリカ希望ですわ。
 だけど、その半面で太平洋戦争以降はだんだん金属も石もボリュームだけを強調するようなデザインが目立ってインパクトが勝負の世界になってきている感じ。大きいほうがいいの?お、重くないの?世の中の変化でもあるけど、19世紀後半は美術工芸の技術とデザインの成長期だったのかなと思う。ティファニーの代名詞ともいわれる縦爪の指輪、3.5カラットのダイヤは見事な輝きを放っていたけれど、大混雑の鑑賞の中の私に強い印象を残したのはファイアーオパールの微妙なオレンジの首飾りだったりする。

 この日のお目当てはティファニーだけではない。
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by imusam928 | 2007-12-16 14:55 | アート・芸術
d0036951_015919.jpg これは、職場で愛用しているクリアファイルです。今回のアートショップにもあったけど、いまいちだったのでやめたけど、いつも使ってた。
 この絵が国宝だということは知っているけど、その芸術的・歴史的価値がわかるかということはない。だけど、いつのころからか気になる絵であった。
 おそらく小さなころから動物好きで、犬猫は許されなかったけど何故か小学生のころウサギを飼っていたことがある。いやもっと小さいころウサギのバニーちゃんが大好きだった。そんな幼児体験からこのウサギの絵柄に自然に興味を持っていたように思う。(もちろん国宝だとかわかるわけもない。)
 大人になって、なんとなく京都を訪れることが増えたけど、ちょっと簡単には行けないところにある高山寺はまだ一度も行ったことがない。だけど京都に行くたびに、街角でこのウサギの姿は見ていた。いつか行きたいと思っていた。このウサギがどんな風に『鳥獣人物戯画絵巻』に描かれているのか見たかった。
 そんなときに、この展覧会。かなりロングランだからあとでゆっくり・・・と思っていたら、途中で展示を変更するという記事を読んで、26日が最後だったのでギリギリで行ってきた。連休はのんびりぐうたらするつもりが六本木ミッドタウンまで出かけましたよ。

 一言でいうと、これが平安時代のもの!?と発想と表現力に驚いてしまう。日本はいまや世界に自慢できる漫画・アニメ文化大国となっているけど、キャラクター天国でもある。そんな日本の文化はこんな時代からあったんだな、と納得してしまった。
 愛用のクリアファイルのウサギとカエルは有名だけど、このコたちは長い絵巻物の中にもっともっとたくさん登場しているのであった。ウサギやカエルを2足歩行で擬人化してるというのはもちろんだけど、この絵巻に「大勢」登場している動物たちの表情豊かなこと。仕草も動きも面白くて、思わず漫画のように噴出しだとか、擬音で「ザザーッ(すべる)」とか「ぴょ~ん(飛び上がる)」って書き加えたい衝動に駆られてしまう!しかもよく見るとあっちこっちにかくれキャラといわんばかりにすみっこでボケてるやつがいたりする。ほほえましい。
 また、この絵巻が4巻あることや、それらも時代ごとに画き足されたものである(年代や作者が違う)というのもはじめて知った。そして、長い年月の複写(模写)につぐ複写で、ストーリーや登場人物が変わったりしているのが近代まで判明できるというのが興味深い。芸術作品を模写することは習作の第1段階だから、世紀をまたいで多くの筆で画かれたと思うと、ただの紙と墨で画かれたこいつらの存在が偉大に感じてしまった。
 といっても、実は休日大入大盛況で、幅30cm足らずの巻物を見るために、最前列を陣取るのはかなり困難だった。壁に拡大してある複写で我慢したところも多々ある。昼前に入ったが、私が出るころは入場制限で行列だった・・・。d0036951_0512969.jpgだけど、キャラクター文化は小さな子供にも違和感がない。今は「おさるさん~いじめられてるの?」って可愛く話す女の子も、将来国宝を見たことを思い出すときがくると思う。こんな美術展もいいかもしれないな。

ファイルと同じ、
この部分はちょうどこれから。
~12/16まで(4巻後半の展示)
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by imusam928 | 2007-12-01 00:15 | アート・芸術
d0036951_1215798.jpg連休前にラジオでイベントの紹介をやってたのを思い出した。調べたらもう後数日で終わり。お天気だし、イザ、東京ミッドタウンへ行ってみることに。
オープン前の2月にまだ工事中だった地下鉄駅から直結、なんとも便利だ。そしてイベントホールもすぐだった。
 平成中村座の2004年のNY公演から2005年の勘三郎襲名公演のいくつかを密着した写真。デビット・ボウイやF・マーキュリーなどミュージシャンを撮って有名なカメラマンが、歌舞伎を撮りたい!といってターゲットになった勘三郎。でも色彩も鮮やかな舞台・舞台裏の様子を写した作品は、ロックミュージシャンのステージやカリスマ性から放つオーラと同じようなエネルギーが溢れているようだった。
 私も好きで歌舞伎のお芝居を観にいくことがあるけど、こうやって大きなストップモーションで観ると、歌舞伎もエンターテイメントだなあと思う。形式美だとか絵画的で平面的なイメージでみられがちだけど、激しい動きやはっきりした人間の感情表現などが浮き立つ。とくに表情はデフォルメされたものではあるけど、外国人が思っていた歌舞伎とは違うものがたくさんあったんだろうなと想像してしまう。
 しかし、写真になっても勘三郎さんは熱い。今年も7月にまたNY公演があるそうだけど、パリでの歌舞伎に続き話題になるのは間違いない。ニュースを楽しみに、私は都内で納涼歌舞伎でも鑑賞しよう。
d0036951_1233746.jpgd0036951_1235624.jpg(結局ミッドタウンは展示ホールのあるB1しか歩いていない。直島のミュージアムにあったのと同じ作者の作品?)
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by imusam928 | 2007-05-04 22:57 | アート・芸術