のんびり続ける備忘録。   今年は節約しながら旅するのだ~


by imusam928
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コクーン歌舞伎『桜姫』現代版@シアターコクーン

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劇場へ行くのも久しぶり。
あまり配役とかストーリーを予習せず、足早に現地へ向かい席を探すと・・・一番前!
今回の舞台は前後左右に観客を入れており、私もベンチシートという名のステージ周りの席が確保できていた。だが、正面向かって右サイドではあるが、一番前とは・・・、面白かった。
通常の劇場の最前列だと、ちょっと見えにくいとか首が痛くなるというイメージだが、ある意味ステージにあわせてセットされた座席なのでとても見やすかった。通常の正面席にいる観客の皆さんの視野にはしっかり入る位置ではあるがお互い様?
『桜姫』は、鶴屋南北の『椿姫東文章』を長塚圭史が現代劇に脚色。舞台は南米なので配役の名前も権助がゴンザレス、清玄がセルゲイという感じ。それでも歌舞伎でのこれでもかドロドロ劇がしっかりラテンの世界にはまるのも不思議。ホーンやパーカッションのシンプルな生演奏もよかった。
ステージ直面なので、奈落に落ちたり小道具が飛び出たりするのも目の前で見える。足元のスピーカーも直面で、効果音はまさに体感できて、変な気分になったりもする。

大竹しのぶ、笹野高史、白井晃と主役3人に加え、古田新太に秋山菜津子という好きな二人に勘三郎。これだけ芸達者を並べてると、くどい!と思うがそうではない。達者な人たちはお互いの味を良くわかっていて、程よいバランスになっている。約3時間の長い上演時間が短いといわんばかりにシリアスも笑いも余裕だ。いい意味の遊びあり、そして迫力!
大竹しのぶは相変わらずスゴイ。汚れた役から一転、16歳の役。「もうすぐ16歳」というところでブッと吹く古田。この二人、変な関係だが、どこまでアドリブかわからない掛け合いがしょっちゅうあって、ちょっとしたアクシデントもオイシイといわんばかりに笑いにする。おばかぶりも満載で、超ベテランのなかで古田らしさは炸裂。古田好きには楽しめた。本当に目の前だったのででかい古田を体感。しかしふつうでもデカイ古田が本当にこうなってもおかしくないよねというリアルな大きさの姿になったときには、少し怖かった。(笑うところだけど)そんな古田についていく役の秋山さんは、並ぶと細くて小さい。なのにたまらなくきれいでカッコいい。
笹野さんは、今の大河で天下の太閤秀吉役。そのイメージが一番新しくのこるのだが、狂言回し的にいろんな役を次々ところころ早変わりして登場。小ネタもたっぷりで、憎たらしいくらい!面白い。7月の歌舞伎版も出演するので楽しみは続く。
古田のロンゲもきたないけど、ゴンザレス勘三郎のあごひげ+ロンゲもきたない。ちょっと崩れかけた頃のミッキーロークみたいな格好だったし。現代劇だしね、と飄々と軽い印象で登場し、16歳の大竹しのぶと大人のからみがあり、古田との悪役コンビで息のあった掛け合い。たが、最後のクライマックスは、さすが。これでもか!という大熱演。
後半は幽霊?亡霊?と思うような、ちょっと現実離れしたやり取りや、死にたい死にたいという話でちょっとストーリーはわかりにくくなる。いや、全体的に南北の原作の登場人物と、入り組んだ人間関係がわかっていないとわかりづらいかもしれない。その点では7月に歌舞伎版をみるとまた違った感想になるんだろう。そっちでは桜姫を七之助が演じ、権助は勘三郎?と思ったけどインタビューで「さすがに息子とからむのは・・・」というので清玄役とのこと。すると橋之助が権助?まあ楽しみにしておこう。
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by imusam928 | 2009-06-24 23:57 | 観劇