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のんびり続ける備忘録。   今年は節約しながら旅するのだ~


by imusam928
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はじめての第九

はじめての第九_d0036951_133349.jpg

【熊谷弘】指揮、シンフォニーオーケストラ“グレイトアーティスツ”は、今年も楽壇トップ奏者達により特別に編成されたオーケストラです。プロ合唱東京混声合唱団を中心に、300名の大合唱が実力派ソリスト達と共に第九交響曲“歓喜の歌”を歌い上げます。ベートーヴェン最後のピアノ協奏曲第5番“皇帝”と併せてお楽しみください。
公演日・会場:12/22(水) 東京国際フォーラム ホールA

と、これはe+のコメントです。
クリスマス前の夜にこの第九を聴きに行ってきました。
その合唱団のなかに友人3人が参加していたのです。
クラッシックは詳しくない私でもこの時期の第九、といえばメロディーは浮かんでくるものの、交響曲として全楽章をちゃんと聴くのは実は恥ずかしながら、この日が初めてでした。かつて、テレビで「両国国技館での5千人の第九」というのを見たときに、私もいつかはこういうこともいいなあと思ったことがあったっけ?でもそれはよいコンサートやライブのあとに私もあんなふうに歌えたらいいのに!と思うのと同じ瞬間熱でした。第九も有名なメロディーをきくと年末だね、という適当な認識。音楽にジャンルの垣根は無く好きなのですが、クラッシックは自ら手を伸ばすことが無く、今回はとてもいい機会でした。



仕事の後駆けつけたフォーラムA。ステージにいる友人たちが見えるようにと前から5列目くらいに仲間たちが席をとっててくれました。なんだかこちらもドキドキしてきたところで、時間になって開幕。

1幕の『皇帝』は眠くなるヨ・・・と言われていたけれど、このあとは第九を聴く!という高揚感?と、視界にはいるところにバーチャルな指揮者さんが居て、その動きに気をとられて睡魔は襲ってきませんでした。この方は数十分間の演奏の間ずっと自分の世界でのアクションを継続していました・・・。

休憩を挟んでいよいよ『第九』です。合唱団は第3楽章から楽団の後ろに入場。女性と男性が2:1くらいでしょうか、次々に並ぶ様子は圧巻。そして私たちは友人3人を探すべく、バードウォッチャーのようにオペラグラスを手にソワソワ。いた!?いた!どこ!?と、ざわついていましたが、そりゃこっちも興奮しますよ。

整列入場あとも10分以上歌うことなく、神妙な表情(緊張か興奮か・・・)待つ合唱団。
そして、いざ”歓喜の歌”になると迫力でした。もちろん何を歌っているのか歌詞はわかりませんが、あれだけたくさんの生の歌声で聴くことはなかなかない。(約300人とのこと)オペラグラスでアップにしなくても、みんなプロ顔負けの歌いっぷりの表情です。最初は全体的に皆さん固い感じですが、だんだん身体もノドも調子があがってくるのか口も大きく動かせるのか表情が豊かになっているようでした。
ソリストの人のやはりさすがという声量。合唱団とあわせてパワーとエネルギーを感じました。

楽器もそうだけど、人間の生声の力というのでしょうか。さまざまな世代の人が集まった合唱はまさに”歓喜”、私は歌詞がわからないので一緒に口ずさめませんでしたが、大勢で歌いたくなるのがよくわかります。人の声と自分の声が混ざる感じ、中学くらいまではクラスで合唱とかあったけどもうあまり思い出せません。でも合唱じゃなくてもブラバンとかエレクトーンのアンサンブルとか、大勢でひとつの音をつくること、ちょっとだけリフレインしました。

それからは、プロと同じ大きなステージでどんな風に客席が見えるのかなあ。どんな風にオケの音は聴こえるんだろう。何ヶ月も練習してきて本番、私だったら歌いながら極まって泣いちゃいそう、と勝手の感情移入・・・しちゃいましたね。3人の友人たちがとても誇らしかったです。外国だったら終わって出てきたみんなに「ブラヴォー!」って抱きつくところでした。
素敵な2010年の締めになりました。

音楽や芸術はある一つの自己表現。ステージは一つの自己実現。大きな達成感が羨ましくもある。ステージ後にあった友人たちの満足げな表情が印象的でした。
その影響で、満月あとの月明かりの帰り道、私も絵も描きたいけど何かまた楽器でもやりたいなと考えて歩く。心残りのウクレレかしら?!新年あらためて考えよう~。
by imusam928 | 2010-12-26 23:33 | 音楽