のんびり続ける備忘録。   今年は節約しながら旅するのだ~


by imusam928
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歳の瀬のお別れ

我が家は転勤一家だったので、小さい頃は数年ごとに引っ越していた。団地住まいも多く、動物好きだったけど犬猫は飼えずにいたが、いつの頃からかずっとセキセイインコを飼っていた。
いくつも鳥かごがあってたくさんいた頃もあるけれど、やはり引越しの経緯なのか、数は減り、それでも今に至るまで最低1羽のインコが絶え間なく我が家(実家)にいる。
最近でこそペットショップで購入というクールな手段だけれど、昔は近所や友達にいただいたり、たまに迷い猫ならぬ迷いインコが来たこともあったっけ。
セキセイインコは雛のころから育てて手乗りになると、人格ならぬ鳥格とでもいうのか、個々の違いもよくわかって面白い。食の好みがあったり、鳴きまねが得意だったり、変な癖があったり。鳥かごの外=部屋の中でお気に入りの場所も違う。ほんの数十グラムの固体のくせに主張があって、そういうのが家族の一部という存在に思うところ。だから私は鳥の体温というか、あのフンワリ感が好きで、よく鳥の群集のなかで一緒に座り込みたいとか、大きなオウムを肩に乗せて頬ずりしたいとかいって、まわりにキモイ!と言われる。(なぜか空を飛びたいとは思わない)
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昨夜から調子を崩して寝込んでいた私が、日が落ちかけたころ目が覚めて軽く食事をとっていたときにしまう、実家から電話。母が、今いる1羽のセキセイインコが死んじゃったの、と。
私がうちを出てから雛から育てたのでまだ10年もたっていないけど、最近元気がないとは聞いていた。「オハヨウ」「オカエリ」とおしゃべりしなくなったとも。
たまに実家にいくときにしか触れる機会がない私は、少し警戒されてあまりよってきてはくれない子だった。可愛がっている妹と比べても仕方ないけど、同じ部屋にいても、彼女の肩にいつも乗ってる。だが、私が帰ると玄関を開けると大きなさえずりで迎えられて、母から「歓迎してるのよ」と言われるとうれしいものだった。
亡骸をどうしようという話をしながら、旅先にいる妹へメールした。昔のインコが死んじゃったとき、泣きながら私の海外出張先までわざわざ国際電話してきた妹は、今夜は旅先でも涙がとまらないらしい。ああ、私も当時とても可愛がっていたインコの死を海外出張先で聞かされて、職場で大泣きして驚かれたよ。だからあんたも泣いていい。

いまは始終一緒にいない分、電話で聞いても実感がわかない。
それでも、母の手の中で小さく動かなくなった様子を思い出し、明日から留守にしてしまうのでひとり寂しい思いをさせなくてよかったとか、あの小さくふんわり暖かい存在が消えたとか考えて、涙がでる。ひとりで御通夜してる母にも私、そっけなかったな。そう思って、この子の写真撮ったはずと思ってさがした。
犬や猫がいるうちもそうだと思うけど、この小さな純真無垢なまなざしが、どれだけ家族の”かすがい”になったことか。昔のこともいろいろと思い出されてくる。家庭内でどんなに気まずい空気の中でも、翌朝誰かが鳥かごに向かって「ほら、ごはんだよ。」と声をだしていつもの空気にぎこちなくもどっていく。
今年、世の中の暗いニュースが身の回りにも近づいて、いろんな意味で苦しんだけど、実家に帰ると母のご飯+数時間の鳥かご開放タイムに癒されていた。ちっちゃいけど存在は本当に大きいものだったのにあらためて気づかされた。指先にちょこんと感じる温かさ、忘れないよ。
今年最後、まだ暖かい涙が出てくる自分をも確認できた一日でした。
空から、いままでの仲間たちと一緒に元気で見守ってね。
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by imusam928 | 2009-12-30 23:15 | 鳥:生きもの